Photo : The DC
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2014/04/24
MarkTipple
2014/04/04
Angeles
全ての情報をシャットアウトしてAngelesをかけて夜の街を永遠に徘徊する。朝日が上るまでハンドルを操作する。Tシャツの上にはネルシャツ一枚を羽織るくらいで十分心地いいくらいの気候だ。iPhoneの電源も切った。私を邪魔する物は今この車の中には存在しない。今私は自由になり閉じていた大きな翼を広げアクセルを踏んだ。流れるネオン、流れ行く景色を感覚的に感じながらこの贅沢な一時を満喫する。こんな時間があったっていいし誰も私が今車の中でこの曲を聴きながら朝日が来るまで街を永遠に徘徊するだなんて想像すらしないだろう。これは良い。すべてから解放される事がこんなにも気持ちがいい事だなんてどれだけ日常の生活が私を雁字搦めにしているのだろうと。感じて想いながら蒼味がかった人口光のジャングルの中を彷徨うのだ。朝日が昇ると世界は動き出す。それまでは私の私だけの時間を満喫するのだ。キャンディを買いに行こう。煙草はやめた。ついでにコーヒーも買う。君が枕に埋もれながら甘い夢に溺れている時、私は研ぎすまされた意識の中で夢に溺れる。時にはこんな夜があったってイイはずだ。それでは、またどこかでお会いできれば。良い夜を。
RYAN MCGINLEY
RYAN MCGINLEY について以前何度か記事で触れた事はあった。彼の作品が持つインパクトは我々の脳裏に焼き付き離さない。一度視界に触れると思考が一瞬麻痺した様な感覚に陥る。原始回帰的手法を用い様々な角度からモデル(人間)を切り取る。まるでその物の魂と引き換えに得る美しさを切り取るかの如く。人間が持つ直々しい生々しさを我々の想像を絶する領域で美しさに変換し挑発してくる彼の写真には到底チープな言葉などでは語る事は出来ない。過去、現在、未来、いつの時にも我々は何かを求め続け、終わりなき終わりを求め彷徨い歩き続けるのだろう。彼の写真を見ていると私はそんな虚無にも近い感触を味わうのです。
RYAN MCGINLEY
http://ryanmcginley.com/
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