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2013/11/27

Glory Hole Doughnuts



こんにちは。ここ最近すっかり寒くなって来ましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?風邪は引いていませんか?気がつけば今年も残り一ヶ月弱なんですよね。一年って本当早いね〜・・ここ最近更新が滞っておりましたが年末にかけてまたボチボチブログを更新していきますね。さてさて、実は最近ドーナツの存在がとっても気になる日々を送っておりまして近頃は珈琲に合うスイーツは一体何がいいかな〜と色々調べておりましたらごく自然にドーナツの存在に行き着いたわけでございます。とは言ってもまだ食べ歩いたりお気に入りのお店があるわけでもございません。全くのドーナツ初心者でございます。そんな中今回気になったのがトロントにお店を構えている自家製ドーナツショップの「Glory Hole Doughnuts」こちらのドーナッツは全て新鮮な天然素材のみで作られているそうで生地はイースト生地を使用されているそうです。見た目はなかなかヘビーそうだけれどね・・彼女達の様に個人経営で愛情をドーナツに全て注ぎ、日々製造されている姿は本当に素敵ですよね。いつの日かGlory Hole Doughnutsのドーナツを食べてみたいものです。。


トロントへ行く機会があれば是非足を運んでみたいなぁ〜


Glory Hole Doughnuts





2013/11/15

BOOKSHOP

本の表紙から連想する世界に胸を躍らせる。フォント、カラー、レイアウト、手に取った本の中に潜んでいる物語のイメージを担うとても大切な顔。時にはそのパッケージをぼんやりと眺めて幸せを感じてみたり、本を肴にお酒を少し飲んでみたり、読むのはもちろん読まなくても本は楽しい。こちらで取り揃えている本にはそんなさりげない本への愛情が垣間みれるセレクトでまとめられています。それぞれ作り手は違えど不思議な統一感を感じさせてくれるのはお店の手腕なのでしょう。手に取るだけでワクワクする様なカバーの本に囲まれて過ごす日々もなかなか素敵ですよね。








BOOK/SHOP






2013/11/13

Overgrowth workshop


WORDS BY TOMOKO NISHITA

少し前になりますが、とあるワークショップに参加した時のお話を。 参加したのは、このブログでも度々登場するkinfolk magazine などで活躍する 写真家のParker Fitzgeraldとフラワーデザイ ナーのRiley Messinaによるコラボレーションプロジ ェクト「Overgrowth」のフラワーデザインワークショップ。 「Overgrowth」の作品展示に合わせて開催されたこのワークショップ、会場は家具ショップ「TRUCK」。私が到着するとすでにParker さんが会場風景を撮影 されていたり(コンニチワと日本語でにこやかに挨拶)、Rileyさん(無造作に まとめた髪と黒縁メガネ、シンプルなファッションがキュート!)がふらりと やってきて準備を始めたりなど、リラックスした雰囲気でゆるやかにスタートしました。 


会場には私を含めて6人の女性が参加。ちょっとした自己紹介を最初にしたの ですが、やはりお花関係のお仕事をされている方が多かったです。 ワークショップのテーマはTRUCK にちなんで、家具に合うフラワーアレンジ メント。まずはベーシックなブーケづくりから。最初にRileyさんが一人一人に花を選んでくれるのですが、その花やカラーリングのチョイスから彼女独自のセンスが伝わってきて、もうこれだけで素敵なものが出来上がりそうでワクワク。


花がそろったら種類ごとに分けて整理し、下の部分の余分な葉っぱを取り除いて準備完了。今回私たちが習ったのは“ダッチスパイラル”というブーケの作り方で、色んな方向から花を指すように手の中へ収めていきます。長い枝、小さい花、大きな花、アクセントになる花など、それぞれの使う花のキャラクターを活かしながら次々とかたちづくっていくのですが、これがなかなか難しい。花を加えるたびにバランスが崩れそうになったり、手を固く握りすぎて指がツリそうになったり。自分でもこれって正解or 失敗?の判断がつかないまま先生の助けを借りつつ、なんとか作り終わりました。


これが出来上がりです。ちなみにRileyさんのはこちら(右)

自分のブーケを必死に作り終えた直後はほどほどに満足していたのですが、先生の素晴らしい作品を見てその差に愕然…。とはいえ、学生の時以来のお花をつかった創作に夢中になれて楽しかったです。ブーケを作った後は細長いベー ス2本に花を生けて、レッスンは終了しました。 そうそう、私のブログのテーマである食べ物についても触れておかなければな りません。レッスン後にはうれしいスナックタイムがついていたんです。 みんなが作ったお花がテーブルにディスプレイされ(テーブルセッティングのお花は人と人との視線や会話の妨げにならないよう、高くなり過ぎないようにするのがポイントだそう)、木のプレートの上には、クレソンなどのグリーン、 生ハムやベーコン、パン、チーズ、卵料理、ドライフルーツなどの、飾り気のない素朴な品々が並びます。それらをみんなでシェアしながら、ゆっくりとおしゃべりを楽しんでいる様子は、まさにkinfolk のギャザリングそのもの!なんだか感動しました。


最後に会場に展示されていた「Overgrowth」の作品について。花を用いたポートレイトや大自然をバックにした作品は、観るものの想像をかき立てる物語を感じるものばかり。特にポートレイトは花で表情が隠れているのに、その人の本来の姿、知ってはいけない秘密を見てしまったようなゾクゾクとした魅力で溢れていて、見れば見るほどその世界に引き込まれていきます。自然と聞くと“癒し”などをイメージしがちですが、彼らの作品は花や植物など自然が持つ荒々しさや強さ、人間の脆さや危うさが表現されていて、その2つが融合することで生まれる、切実なほどの美しさを感じることができるのです。




作品はHPでも観ることができます。ちなみに新作シリーズの制作がそろそろ始まるようで、モデル募集の告知が出ていました。新作も楽しみですね。また、それぞれの活動もすごくステキなのでぜひ彼らのHPもチェックしてください。


お茶目なParker さんと笑顔が素敵なRiley さんのツーショット(おまけ写真)


Riley Messina


Parker Fitzgerald






2013/11/12

SIGNS&CAMP COFFEE


本日2013年11月12月火曜日「SIGNS&CAMP COFFEE」を開業致します。基本的には土曜日、日曜日、祝日限定のコーヒースタンドになります。とは言っても今は店舗があるわけではないので移動型(ケータリング)スタイルで主にイベント等に出店させていただく形となります。コーヒーの世界とは実に深く、学ぶ事が多岐にわたり、まだまだ未熟者の僕がこういった形でコーヒーショップを展開するのは少し早いかなとも思いましたが、色々考えさせて頂いた上での決断となりました。僕自身勉強しながらこのSIGNS&CAMP COFFEE共々成長して行きたいと思っております。


メニューは基本的に3種類の豆をご用意させていただきます(シーズンによりご提供させていただく豆の種類は変わります)豆はその場で挽きハンドドリップorエアロプレスのお好きな抽出方法を選んで頂き焙煎1〜2週間以内の極力新鮮な豆を楽しんでいただく事が出来ます。実にシンプルなスタイルですがSIGNS&CAMP COFFEEが自信を持ってセレクトした豆を使用しお客様が心から満足して頂ける様な一杯をお届け出来ればと考えております。


出店を希望される方は一ヶ月ほど前から事前にご連絡していただければと思います(近畿エリアのみ)またこのブログを通して出店情報や豆の情報/近況等詳しくお伝えして行きますので是非The DRESS CREATURES BLOGのチェックもよろしくお願いいたします!


                                           The DRESS CREATURES :MaAaSa







2013/11/08

WIL FREEBORN

天才は線で物語り線で我々を魅了する。それは一本の「線」だとしても同様である。かつてエゴン・シーレは一本の線の中に生命を宿し、その集合体で構成された「絵」は見る者に奇妙な感動を突きつけ記憶の奥底にまで入り込み私達の感覚をしばし麻痺させた。その特殊で奇妙な絵は一度見たら決して忘れる事のない強力な生命力で溢れていた。エゴン・シーレは特殊な能力の持ち主だった。
線で物語る能力で言えばグスタフ・クリムトを凌ぐ能力をエゴン・シーレは備えていた。これは僕個人の見解だが決してずれた見解ではないと思う。グスタフ・クリムトの天才性は他の追随を許さなかったがエゴン・シーレの天才性もまた同様に他の追随を許さなかった。彼等が与えた影響力は強大な壁として 後世に語り継がれ深く我々の心の中に刻まれている。


WIL FREEBORN

さて、今回ご紹介するアーティストも「線」で物語る能力を兼ね備えた気鋭の作家WILL FREEBORNです。作風は非常に現代的なのですが気取らない線の集合体が絶妙な構図に収納され奇跡の様に美しい作品を多数生み出している天才です。作風は異なりますが彼の描く「線」はエゴン・シーレの描く「線」とどこか近いものがあり僕は彼の作品の魅力にたちまち惹き付けられてしまった。









ウィル・フリーボーンの描く絵には物語が宿り見る者の想像力をかき立てる。構図、色彩、そして線。それら絵に必要な要素全てが天才的でありずっと絵を見ていても全く飽きる事がない。それはエゴン・シーレに共通する所でもある。「飽きさせない」絵を描ける作家は非常に希少なのです。それは努力では補えない才能なのです。彼の才能には未来がある。それだけは揺るぎない事実なのです。




彼の見ている世界をさらに詳しく知りたい方は是非オフィシャルサイトへ行ってみて下さい。きっと数多くの素晴らしい作品達があなたの想像力をかき立てるはずです。いつの日か原画も鑑賞してみたいものですね。それではまた次回まで。


WIL FREEBORN








2013/11/05

Mast Brothers Chocolate A Family Cookbook



以前にもこのブログで紹介させて頂いたMAST BROTHERS CHOCOLATEがついに待望のCookbookを発売しました。おそらく彼等の思想を色濃く反映させた内容のCookBookだと思います。はやく手に取って見てみたい!彼等は実際に農園に足を運びカカオを栽培している農家と契約しシングルオリジンのピュアカカオを使用したチョコレート作りが注目されているチョコレート屋さんです。ニューヨークのウィリアムズバーグ地区でショップを展開しカカオの仕入れからパッケージデザイン、包装に至までの全ての行程をすべてハンドクラフトでこなすというこだわりを持ち、そのユニークな思想と風貌が話題になって瞬く間に人気ショップへと成長したMAST BROTHERS CHOCOLATE。こだわりにこだわり抜いた彼等のスタイルが凝縮されたCookBook。これは要注目ですね・・!彼等が伝授するお宝レシピの解禁です。きっとあなたのご家庭でも簡単に素敵なチョコレートスウィーツが作れるはず・・

現在コーヒーの世界ではサードウェーヴという新しい流れが注目を集めていますがそれはコーヒーに限った事ではないのです。チョコレートの世界も同様、MAST BROTHERS CHOCOLATEを筆頭に新しい波が誕生しています。実際に各国の農園に足を運び現地の文化にふれ合い交流し信頼関係を築きあげ、お互いがうまく発展、成長して行ける様に進行していくという動きはコーヒー以外の文化でもすでに始まっているのです。フェアにトレードする事によりはじめて個性が誕生し、未来に繋がってゆく。そういった現象が世界規模で起こり始めているのです。



リック&マイケルの兄弟もこの動きにいち早く反応しそこに彼等の思想と個性を落とし込む事によって新しいこれからのブランドの在り方を提示しました。それは、消費者がただ単純に消費して行くという殺伐とした世界ではなく、消費者にもシングルオリジンの意味や大切さを知ってもらい本当の意味での食を楽しんでほしいという強い思いを持つ者達が今世界をゆっくりと変え始めているのです。それは先ほどにも触れたコーヒーにおいてのサードウェーブも同様なのです。この世界は繊細なバランスの中で成立しています。生産者と製造者、そして消費者がお互いの現状を把握し協力し合って本当の意味での食を楽しむ時代がもうすぐ目の前までやって来ているのかもしれません。そしてやがてその思いやりからなる先にある世界は今より少しだけ素敵な世界になっているのかもしれませんね。

とにかくMast Brothers Chocolate  A Family Cookbookは要チェックですよ!


Mast Brothers Chocolate
http://mastbrothers.com/






2013/10/31

No. SIX DEPOT

バークシャー郡(マサチューセッツ州)でひっそりとお店を構える「No. SIX DEPOT」では自家焙煎した珈琲豆やお茶の葉、様々な種類のナチュラルソルト等を販売している小さなカフェです。あくまでオーガニック素材に拘り誠意を持って栽培者達と接し、農園へ足を運ぶ。本当に良質な食材を愛を持って取り扱う。そんな「No. SIX DEPOT」は今最も気になるカフェの1つです。また、彼等はデザインにも強い拘りを持ちパッケージや見せ方に至る細かい演出も非常に高い意識がうかがえます。とても興味深いショップですね。もしバークシャーに行く事があれば必ず足を運んでみたいお店です。「No. SIX DEPOT」要注目です。



このブログで度々触れている様にアメリカを筆頭に現代の食文化は変革期をむかえようとしています。家族や友人達と食卓を囲んで新鮮な食材を用い厳選されたシンプルな食卓を囲み人々とふれ合う事を心から楽しむ。自然との共存を求め、食を通じ様々な演出を嗜み学ぶ。今注目されはじめているのはそういった新しい「人、食、自然」の在り方なのかもしれません。同時に「素材」の質の向上化があらゆる食のカテゴリーにおいて新たな動きを見せ始めているのも注目です。生産者の事情を知り、理解した上で我々は今そのありがたみを抱えた中で本当に食を楽しむ。楽しみたい。ドレスクリーチャーズではそういったアメリカの、いや、先進国が今徐々に意識を変えつつ在る食事上を出来るだけ追ってゆき少しでも新鮮な情報を皆様と共有してゆければと考えています。





No. SIX DEPOT
http://sixdepot.com/





2013/10/18

The Grand Budapest Hotel Official Trailer

まだ記憶に新しい「ムーンライズ・キングダム」ですが、早くもウェス・アンダーソン監督の次回作「The Grand Budapest Hotel 」の予告編が公開されましたね。案の定もの凄く期待出来そうな雰囲気全開ですね。予告編を見ているだけでもう、たまらないです笑。今作の出演陣はいつもに増して凄まじく豪華な印象です。ドレスクリーチャーズ一押しの個性派俳優ビル・マーレーもキチンと出演されていますし、ウィレム・デフォーもどうやら今回もうさんくさい役所で出演っぽいしオーウェン・ウィルソンも出演しているみたいですし!更にはあの人もこの人も・・・凄すぎる。これは今から楽しみ極まりないですね・・・!






2013/10/17

Moving



「それは鼓膜の奥にある大切な何かに向けて訴えかけていた」Movingは彼等が自らの力でそれまで築きあげて来た独自の世界を更なる新境地へと押し上げるために必要な曲だったのではないでしょうか。Travisが好きな方にとってはMovingは心から待ち望んでいた理想の一曲だったのではないでしょうか。Travisがまた素晴らしい作品を拵えて帰ってきました。また彼等の音楽に触れる事が出来ると思うと嬉しいですね。この様な素晴らしい曲と出会う度に生きていて本当に良かったと心から思います。ロックシーンにとって常に絶妙なポジションにいるTravis、いつも僕たちの期待を良い意味で裏切ってくれますね。Moving、また名曲が1つここに誕生しました。

TRAVIS





2013/10/15

Grilled Cheese and 300 sandwiches


WORDS BY TOMOKO NISHITA

 物心ついた時から、アメリカに憧れていました。アメリカのテレビドラマや映画を観てはその未知なる国に思いを募らせていたのですが、その中で私の好奇心を一番かき立てたのが、アメリカの食べ物。寂れた田舎町のダイナーで出されるペラッとしたパンケーキとお替わり自由の味気ないコーヒー。家族の帰郷のドラマとともに食卓に並ぶ感謝祭のごちそう。主人公の女の子が失恋してパジャマで馬鹿食いする大きなアイスクリーム。映画やドラマのストーリーそっちのけでこれらの食べ物がどんな味がして、どんな香りがするのか、ワクワクしながら眺めていました。ここで書かせてもらうのは、そんな私のアメリカンフードへのちょっとした思いです。

アメリカンフードは好きですが、特に料理をするわけではありません。そんな私が唯一作れるのが「グリルドチーズ」正式には「グリルドチーズサンドウィッチ」という、いわばホットサンドウィッチです。アメリカでは男性がバーベキューグリルで作ったり、お母さんが時間のないときにつくるランチなどによく登場する、手軽なスナックみたいなイメージでしょうか。ホットサンドというと、日本ではきれいなきつね色の焦げ目がついたものが出てきますが、グリルドチーズは「え、これ焦げてるよね?」ってくらいしっかり焦げ目がついたワイルドなルックス。映画を観ているとしょっちゅうこれが出てくるので、ついにたまらず自分で作るようになりました。といっても食パンにチーズを挟んで、バターをたっぷり溶かしたフライパンでこんがり焼くだけという超手抜き料理のため、「得意料理はグリルドチーズね」なんてスマした顔で言えません。でもこれが本当に美味しいんです。バターの甘い香りとチーズのまろやかなコク。カリッカリッになったパンにがぶりとかぶりつく時の幸せといったら、高カロリーの罪の意識もふっとぶくらい。


グリルドチーズはアメリカ人の日常食、サンドウィッチメニューのひとつ。日本でいうところのおにぎりみたいなものでしょうか。そんなアメリカ人の食生活に欠かせないサンドウィッチにまつわる面白いニュースを見つけました。



こんな美味しそうなサンドウィッチばかりがズラリと並ぶこのブログ“THREE HUNDRES SANDWICHES” は直訳すると「300個のサンドウィッチ」となります。このブログではNYブルックリン在住の女性ライターが、ある目的のために300個のサンドウィッチを作ってそのレシピを投稿しています。



その目的とはズバリ“結婚”。彼女には一緒に暮らす付き合って約2年の彼がいるのですが、その彼が大のサンドウィッチ好き。ある日いつものようにサンドウィッチを作ってあげたら、それを一気に平らげた彼がこう言ったそうです。「婚約指輪まであと300サンドウィッチ!」。その言葉をきっかけに彼女は300個のサンドウィッチを作り続けることになったというわけ。ちなみにお2人はこんな人たち。


当初このブログがニュースになった時は「なんてキュートなお話!」なんて微笑ましい感じで取り上げられていましたが、ニュースが大きくなるにつれ、彼らは「結婚したいがためにサンドウィッチを作り続ける悲しい女」「結婚をちらつかせて、彼女にサンドウィッチを作らせるダメ男」になり、時代の流れに逆行していると批判の声も飛び出すようになりました。しかし当の本人たちはいたって冷静で、「300個のサンドウィッチを作ったら結婚」というのは単なる恋人同士の内輪ジョークで、ブログのきっかけになっただけ。たかだかサンドウィッチがこんなに大きなジェンダー議論に発展するなんてびっくりだわ〜なんてコメントを投稿していました。もしこのブログが男性が彼女ために作るものなら、ロマンティックなイイ話として終わったはず。男性は優しい理想的な彼氏、女性は男性に尽くされるいい女として称賛されたでしょう。そんな矛盾に疑問を感じるこの300サンドウィッチ騒動。今はすっかり人気レシピサイトとして落ち着いているようで、現在(10月14日時点)187個目が作られたところ。


このブログを見ていると、サンドウィッチのバリエーションの豊富さにびっくりします。ちなみにベーグルやハンバーガーもサンドウィッチです。お肉やチーズ、野菜など、とにかく挟めばなんでもサンドウィッチになるわけで、そのレシピは無限大。クッキーにアイスクリームを挟んだデザートなんかも登場します。レシピとともに、このブログの主役といえる彼とのエピソードも盛り込まれ、好きな人のためにおいしいものを作るというシンプルな喜びに気づかされます。そのうち日本でも「彼と私のおにぎり物語」みたいなブログが出てくるかもとひそかに期待してみたり。とりあえず私はマンネリすぎるグリルドサンドウィッチをバージョンアップさせるため、このブログでレシピ研究中です。


THREE HUNDRED SANDWICHES







2013/10/11

Claire Thomas

ここ数年、アメリカの食事上は大きく変化している。それはコーヒー文化が進化と発展を遂げサードウェーブという変革を巻き起こしたのと同様に食文化自体の在り方にも新しい波が次々と押し寄せて来ている。そんなアメリカの食事情の変化にみなさんは気付いていましたか?ここ最近では雑誌媒体もこぞってそれらの情報を頻繁に扱う様な流れが目立ちます。新しい食文化の提案として現在世界中から注目を集めている雑誌「KINFOLK」等、確実に食に対する価値観は変わりつつ在るのです。21世紀型の新しいライフスタイルに今を生きる多くの敏感な若者達は気付き出しています。そしてそれはゆっくりじわじわと世界規模で広がりつつ在るのです。大量消費思想の真逆を行く新しい思想が未来へ向けてすでに動き出しています。



さて、今回紹介させて頂くのはそんな新しい「フード・カルチャー」に独自の哲学と美意識を持ち込み映像と写真を駆使して食に対するアプローチを新次元まで引き上げる事に成功したクレア・トーマスです。彼女は自身のブログで新しい食の在り方を提案し、探求し続けているフード・マニアです。冒頭で紹介させて頂きましたビデオも彼女の作品によるもので最後にはご本人もとても良い表情で登場しています。そのユニークな演出は見る物にワクワク感を与えたちまちクレアの世界に引き込まれてしまいます。実に美味しそうに食料を映し出すカメラワーク、まるでスパイスの様に配置される可愛らしいフォントの数々。ビデオでは選曲の良さも一際輝いています。そんな独創的なブログから始まった彼女の活動も今では様々な食品メーカーとのタイアップ、更に食だけに留まらずファッション業界等にも進出し素晴らしいビデオ作品を次々と生み出しています。





いかがですか?このセンス。たまらないですよね・・!表現というのは視点を変える事によって無限に広がって行くんだなとクレアの作品を見ていると感じさせられます。「食べ物が大好き」という強い気持ち1つでここまでの表現を達成した彼女の才能には本当に脱帽します。今後も要注目のクレア・トーマス。見る物をここまで幸せな気分にさせてくれる彼女の作品達・・純粋に感動しました。

食とは我々人類にとって欠かす事の出来ない存在、そしてそれは同時に楽しい側面だけでは決してなく様々な問題を抱えながら今の時代を生きているのもまた食と人間の事実です。私達がこの先何処に向かって進んで行くのか実際の所は誰にも解りません。環境の事、そしてこれから未来を生きていく子供達の事、たくさんの様々な問題と対峙してゆかなければならないでしょう。ただ、少しでも今の状態より環境を良くして行きたいと考えるのは人間としてごく自然な事だと思うし私自身この世界が今より少しでも素晴らしい世界になってほしいと願っています。そしてただ願うだけではなくその努力をしていかなければならないと感じています。

少し話はそれましたが最後に彼女の作品「sunday」をご紹介させていただきたいと思います。何気ないショートフィルム、でもどこかこの作品には彼女の根底にあるメッセージが潜んでいる様な気がします。それではまた次回。




Claire Thomas 
http://thekitchykitchen.blogspot.jp/







2013/10/05

Kinfolk Magazine Gathering - México



「KINFOLK MEXICO」少しずつ、ゆっくりとKINFOLKの思想は広がってゆく。まるで時代に逆行しながら進化する様に・・・


KINFOLK
http://www.kinfolk.com/






2013/10/04

Totokaelo

Totokaeloがセレクトするアイテムにはルールが存在している。「思慮深い美意識の共有」が一定の世界観を創りだし、統一されたイメージの構築により各々が持つブランドの魅力をより際立たせる。それは「独立」した印象を我々に与え、また創りだす事に成功している。隅々まで拘り抜かれたハイエディトリアルが彼等の思想の現れでありスタイルであり哲学とも言える。芸術を愛し、信じ、少数派ではあるが確実に存在する確固たる美意識という物に私達は惹き付けられるのです。深ければ深い程色は濃度を増して行く。深さの探求程人々を魅了して止まないのです。



Totokaelo
http://totokaelo.com/






2013/10/01

Monja Gentschow



1986年にMonja Gentschowはドイツのベルリンで誕生した。彼女はアートとデザインを共に学びその作風はどこかグラフィカルでいて同時に生々しいアーティスティックな一面も垣間みる事が出来る。アートとデザインの世界を分け隔てなく自由に行き来する事により彼女は独自の世界観を構築する事に成功しています。彼女は自身の事を「非アーティスト」と称し、実に自由なスタンスで作品を創出し続けている。そのクリエーティビティーの進化は留まる事を知りません。


彼女の作品には様々な顔が存在する。そして1つの作風に特化する事も決してない。それはグラフィックデザインを昇華して得た感覚なのかもしれないしそういったある種ソフトな感覚が今の時代にとてもマッチしている様に感じます。「彼女はアートで遊んでいる」が、もしかすると彼女の作品を紐解く答えの1つかもしれない。そんな適切な表現を持たない彼女のスタンスに僕はとても共感出来ました。まるでこの無限に広がる情報化社会をあざ笑ったかの様な手法は見ていてどこか痛快なのです。






想像し創造する事は我々人間に与えられた特権。様々な時代を超え私達は今21世紀を生きています。今から私達に創造出来る事ははたして何なのか。ソフトなのかハードなのか、はたまた回帰なのか。Monja Gentschowの作品を見ているとなんだかそんな事を考えてしまう。現在進行形に生きる我々全ての在るべき姿の曖昧さの様な物を。それではまた次回。


Monja Gentschow